晴航雨読

〜ヨットとラテン語と、少しだけチェロのこと〜

大津港マリーナ見学

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ヨットを持つと、置き場所を決めなければなりません。これがバカにならないというか、かなり重要なポイントですよね。

まず、コスト。率直に言って高いです。艇置コストがネックになって、ヨット購入をためらわれる方も多いと思います。私自身、ヨット購入を検討するたびに、この艇置コストの高さで、購入をあきらめてきました。

少し細かく言うと、一時金としては、新規登録料、保証金(解約時に返金あり)、船台製作費(レンタルのところもあります)、もっとセレブなところは、100万以上の入会金(返金なし)が必要なところもありました。

ランニングの方は、艇置料の他、陸置きの場合は揚降料(ヨットの上げ下ろし)、船台のレンタル料、数年毎の船底のメンテ、遠方だと交通費など、26フィート程度のヨットでも、何やかんやで年50万前後くらいになります。つまり、10年で500万くらい。場合によっては、数年でヨットの購入費を上回ってしまうケースもあるでしょう。

次に、ロケーション。これは、セーリングする環境とアクセス時間で考えました。セーリングする環境は、大都市近郊派と大自然派にわかれそうです。大阪湾だと、西宮から須磨あたりまでが大都市近郊。京都から、高速で2時間半くらいを地方と考えると、小豆島、志摩、知多、若狭など景勝地が多くあります。空路だと、長崎・熊本や沖縄も射程に。妄想には際限がありません。(汗)

これは別に、自分で勝手に思いついたわけでもなく、『Kagi』などの専門誌に「遠くで乗るという選択」なんていう特集が組まれたりしているわけです。多分に現実逃避が目的の私などは、ついつい、月に一度長崎で、なんて夢をみてしまいます。

で、何年かいろいろ迷ったあげく、結局、京都から30分で行ける大津港マリーナが今の自分にはベストかなと思い直して、この日曜日、見学に行ってまいりました。物事は落ち着くところに落ち着くものですね〜。(笑)

ちなみに、大津港マリーナは、新規登録料、保証金はなし。ヨットは係留のみなので、船台費、揚降料も不要です。細かいことですが、価格が税込み表示なのがうれしいです。

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大津港マリーナ

こちら大津港マリーナは、公営マリーナで、リッチなオーナーズサロンやプールなどの施設はないのですが、ロケーション的には、比叡山麓で、湖岸沿いに割と親水性のある公園が整備され、ミシガンなどの琵琶湖周遊船が停泊する、なかなかの景勝地です。

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マリーナ全景

この日はあいにくの空模様でしたが、まあこういう雲が垂れ込めた感じも、割と好きですね。コロナで止まっていますが、右端に写っているのは噴水の吹き出し口だと思います。

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琵琶湖クルーズ船もコロナで全航路が運休中。左がミシガン、右がうみのこです。うみのこは一般の観光船ではなく、滋賀県内の小学5年生が一泊二日で必ず乗るという環境学習船とのこと。湖国ならではの林間学校ですね。そういえば、琵琶湖でセーリングしているとたまに見かけます。

湖岸は割と親水性がある公園で、よく整備されています。こちらも今は人影もまばらで、少々寂しい感じ。ランドマークとなっている大津プリンスホテルまで散策できるようです。

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大津プリンスと言えば、だいぶ前に一度泊まったので、確か写真撮ってたなと思って探してみたら、見つかりました。デジカメになってから、写真も膨大な枚数になって、探し出すのも大変ですが、場所で検索すると割とすぐに見つかって便利ですね。

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大津プリンスから遠く眺める大津港マリーナ

比叡山ドライブウェイから撮った写真もありました。ここは京都と大津の両方の眺望がある珍しい撮影スポットです。

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比叡山ドライブウェイから撮った大津港マリーナ

こうしてみると、何某かの縁があったんだなぁと感慨深いものがあります。

いつもお世話になっているヤンマーマリーナ琵琶湖の運営会社のセイレイ興産さんが、昨年より大津港マリーナの指定管理者になられたのも、プラスでしたね。

こちらは、ハーバーマスターのOさんに案内してもらった、係留予定のバース。ヨットの整備にまだ1ヶ月くらいかかりそうですが、納艇が待ち遠しいです。(^^)

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(おまけ)

この日はやや風がつよく、湖面もざわざわと。1艇だけ、軽くヒールしながら、ヨットが帆走していました。頑張ってますね〜。これぐらいでも、乗っていると結構傾いています。

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