天候不順で、1か月ほど納艇が先延ばしになりましたが、「僕のリベッチオ」が琵琶湖にやってきました。
陸送はのべ3日かがり。マスト倒しで1日、陸送トラックへの積み込みで1日、琵琶湖に移動して、マスト立てで1日です。
前日、和歌山マリーナでヨット陸送用のトラックに積み込み。クレーンで引き上げられ、しばし、和歌浦湾とお別れです。いつか、またきっとここに戻ってくるからね〜。
ヨット陸送は、特殊輸送。もちろんマストは外し、荷台を路面すれすれまで下げた低床トレーラーに、仮設の船台を組み、更にキール部分は荷台に設けられた溝で、路面ギリギリまで逃がして、積み荷の高さを抑えます。道路交通法の高さ制限は、基本3.8m。リベッチオ2の吃水は1.5m。キャビンは大人が立って少し余裕があるので、キール下端からキャビン上端までは、ざっと3.5m。低床トレーラーでも、高さ制限ギリギリなんです。
マストは前もって外して、きれいにまとめてありました。シート、ハリヤードが通ったまま、後の作業で混乱しないように、きちんと整理されています。それにしても、マストは横にしてみると長いですね〜。リベッチオ2のマスト長は9m。船の長さが8m弱なので、マストの積み込みも大変そうです。
ともあれ、和歌山マリーナ、ヤマハマリーナ琵琶湖のスタッフの皆さん、陸送会社の皆さん、艤装を取り仕切ってくださったクリエイション淡輪のYさん、クレストマリンのOさん、そして何より社長さんのお力で、何とか、琵琶湖への移送に成功いたしました。どうもありがとうございました。
悪天候には悩まされましたが、毎日のように船を点検に行ってくださった社長さん、本当にありがとうございます。予定していた陸送トレーラーが、九州の方で事故にあって使えなくなったり、段取りが大変でしたね。
納艇当日は、幸い梅雨の晴れ間で、まずまずのセーリング日和となりました。
ヤマハマリーナ琵琶湖は、最初にヨットを習ったマリーナ。ヨットスクールのN先生には事前に携帯のメッセージでご連絡させていただいていたのですが、ちょうど高校生のヨットスクールの日だったらしく、お昼休憩の先生とバッタリ。
これから、しっかり勉強しないとね、と釘をさされつつ(笑)、また遊びに寄らせていただきます!とご挨拶することができて、良かったです。
桟橋で、リベッチオに乗り込み、クレストマリンのOさんから装備などについて、説明していただいて、操船については、とりあえず出航してから、ということで、いよいよ琵琶湖で自艇での初セーリングです。
教習で馴れたはずの出航ですが、ブイで示された航路を見落としつつ、少し沖に出てセールを上げました。さすが、26フィート艇に16馬力のエンジンは、余裕がありますね。ゆったりとした船出となりました。
私は小指骨折中なので、ティラーを持たせていただいて、セールアップなどは、社長さんとYさんにお任せで、気楽なセーリング。どうもすみません。
途中、オートパイロットとリモコンの使い方を教えてもらいながら、見慣れた風景の中を快走しました。
社長さんも、このロケーションを気に入ってくださったようで、琵琶湖でのセーリングを楽しんでいただいたようです。
ヤマハマリーナ琵琶湖から大津港マリーナまで、この日は追い風だったので、少し回り道しながら、1時間くらいだったでしょうか。
琵琶湖周航船がゆったり走る大津港周辺もなかなか風光明媚なところです。今は、コロナで乗客の姿もほとんど見えませんが、何とか持ちこたえて欲しいですね。
びわ湖大津プリンスが見えてきて、もうすぐ大津港です。短く楽しかったリベッチオの初セーリングも終わりです。
大津港に、湖側から入港するのは初めて。マリーナの形はだいたい頭に入っているので、まあ大丈夫でしょう。先に、車で移動して大津港で待っていただいたクレストマリンのOさんの指示で、とりあえずビジター桟橋へ着けることに。
あれっ?ビジター桟橋ってどこだっけ。何とかOさんを見つけて、船を寄せます。
レンタル艇だと、着岸はほとんど人任せだったので、着岸が迫るとドキドキ、手に汗が滲みます。でもまあ、何とか無事に入港いたしました。ふ〜。
まずは、大津港マリーナのハーバーマスターOさんにご挨拶。ビジター桟橋で、艇長を測ってもらいました。マリーナの係留料は艇長を基準に決められるので、少々ドキドキしながら作業を見守ります。
結果は想定の範囲内。やはり、船検手帳の艇長よりは、少し長くなるようですが、とりあえず、良かった〜。(笑)
これで晴れて自分の割り当てバースへ。バースは、ビジター桟橋のように広々とはしていないので、離着岸が心配な私は、指導係のYさんに離着岸の特訓を受けることに。3回ほど離着岸を繰り返し練習させてもらって、係船ロープの張り方を教わり、まあなんとかなりそうな感じだったので、皆さんとはここでお別れ。
どうも大変お世話になりました。ありがとうございました。社長さん、本当にいろいろありがとう。
この後、マリーナの事務所で、艇置の契約。バースに戻って、いくつか説明を受けたり、近くの船のオーナーFさんをご紹介いただいて、ひとしきりお話しさせていただいたりいたしました。
ホームマリーナとなった大津港マリーナ。こうして自艇を浮かべてみると、マリーナに対する愛着も何となく湧いてまいります。
最後に「ちょくちょく来てや」と声をかけてくださったFさん。お心遣いどうもありがとうございます。
何とか時間をつくって、通いたいと思います!