晴航雨読

〜ヨットとラテン語と、少しだけチェロのこと〜

真冬としては絶好のセーリング日和

また2か月ぶりのセーリングです。8月から5回目。これが今の自分のペースなんでしょうね。

でも、クルマの初心者と同じで、2か月、間が空くと、また知識も技術もぼんやりしてきて、緊張が先に立ちます。

船には、バッテリー充電やデッキの掃除などで、時々来ているのですが、船を出す緊張感というのは、全然ちがうものですね。

前日に調べたところでは、今日は昼から風速2m強、西南西の風。気温11度でこの時期としては絶好のセーリング日和です。

f:id:p-in:20210207004949p:plain

今日のもう一つの課題はバッテリーの充電。12月初めのセーリングで、バッテリーがあがって、バイクでもバッテリーあがりに悩まされていたので、機械音痴の私もにわかにバッテリーに関心が出てきました。

今日は、1月21日に陸電でバッテリー充電してから16日目で、予想では12.25Vくらいに落ちているはずです。だいたい1日0.03〜0.04Vづつ下がっていく感じです。

予測を立ててみると、結果を見るのが楽しみになったりして、本末転倒ではないですが、バッテリー管理が目的化してしまいそうです。(笑)

で、キャビンに入ったら、何はともあれ、新兵器バッテリーテスターで計測してみました。

f:id:p-in:20210207011301j:plain

ジャジャン。結果は12.15V。予測より0.1V下がっていました。バッテリー残量も60%以上あるようなので、まだ、セルを回すくらいの力はありそうです。まずまず、目論見通りというところ。

前回の教訓から、スイッチパネルは、オーディオとオートパイロットだけオンにして、エンジンスタート。「クィクィクィクィクィクィクィクィ」となかなかかかりません。軽油がエンジンまで届くのに時間がかかるのかも知れないし、もう少しねばってみると、「ドドドド、ブルンブルンブルン」と手応えがあって、少しアクセルをふかしてやると、何とか正常に始動しました。

f:id:p-in:20210207012412j:plain

今日は、琵琶湖らしい、絶好のセーリング日和です

f:id:p-in:20210207012820j:plain

誰もいない海〜♪ 後ろを振り向いて写真を撮ったら、航跡が曲がっていました(汗)

 さて、帆を上げようと思ったら、妻はさっそく船酔いでキャビンへ。このまま引き返そうか?と聞くと、まあ、せっかく来たんだしという感じだったので、行ってみますか。

f:id:p-in:20210207013749j:plain

予報では、西南西の風のはずだったのですが、ほぼ真北から吹いています。いつも、南湖を西から東に横断するので、最初は追い風だなと思っていたのですが、ほぼアビームで快走できそうです。

f:id:p-in:20210207014148j:plain

かるいヒールに合わせて、ちょっとヒールを楽しんでいるよう。今日は、なんだか娘の機嫌が良さそうです。

さて、ウインチにささったままになっているのが、これも新兵器の10インチのウインチハンドル。8インチより5センチ長く、筋力が落ちている分、最後のひと巻きに力を貸してくれるかなと。

電動ウインチも考えたのですが、あちらは10万円。最後のひと巻きには、ちょっとコスパが悪いなと思い、とりあえず試してみたのですが、半径5センチの違いは大きかったです。トルクは半径の2乗に比例するそうなので、同じ力で回すと1.56倍のトルクをかけられるということかな。(10の2乗/8の2乗=1.56)

これで、当分はセールアップで力負けすることはなさそうです。

f:id:p-in:20210207014456j:plain

タックして、今度は西岸を目指します。いつものワンパターン

割と順調に、矢橋帰帆島公園沖まで到着。とりあえず、クローズホールドまでヘディングアップして、タック。いつものワンパターンで、今度は西岸へ。

タックの最中に、娘がトイレらしい。あれ?前回もこのタイミングだったような。トイレの止水弁、開けてないな〜。ちょっと手が放せないから、自分でできる? 流さないで置いておいて、と細かい指示。(汗)

キャビンから上がってくると、「きれいな景色〜」と喜んでくれたので、ああ、来て良かったなと。真冬のよく晴れた日の琵琶湖は、私も大好きです。

f:id:p-in:20210207020121j:plain

右側が比良山。少しだけ雪が残っていました

お礼に?お歌を歌ってくれました。今日は、機嫌がいいなぁ。

f:id:p-in:20210207020357j:plain

風速2mくらい。それほどヒールもせず、クローズホールドで、気持ちよく西岸までセーリングできました。妻は、いっこうにキャビンから上がってこないので、ちょっと早いけど今日はこれでオシマイ。

今日は、バッテリー充電が目的の一つなので、さっさと帆を下ろして、機走でマリーナに向かいます。

f:id:p-in:20210207021023j:plain

2月は元々オフシーズンですし、コロナで観光客もまばらですが、琵琶湖花噴水が定刻通り、淡々と始まりました。沖から見るのも、なかなか良い感じです。

f:id:p-in:20210207021557j:plain

琵琶湖花噴水。沖から見ると山がバックになってクッキリ見えますね

こちらは、琵琶湖疎水の取水口です。ちょうどマリーナの隣にあります。早めに切り上げたので、ちょっと観光気分で。

f:id:p-in:20210207021948j:plain

琵琶湖疎水の取水口。蹴上浄水場発電所につながっています

帰ってから、調べてみると、琵琶湖では今日のように安定した晴れの日で、風がないと、「湖陸風」が優勢となって、昼間は湖から陸側に向けて3〜4m程度の風が吹く、ということでした。

下は、アメダスの記録した琵琶湖の風向です。午後2時、なるほど湖から陸側に風が吹き出していますね。南湖だと、割と北風の日が多く感じるのですが、この「湖陸風」の影響なのかも知れませんね。

f:id:p-in:20210207023109j:plain

さて、バッテリー充電の方は、以下のとおり、12.84V、フル充電まで回復できました。本当は、3時間くらいおいて測らないと数値が高めに出るようなので、実際はもうちょっと下なんでしょうね。

f:id:p-in:20210207023441j:plain

妻と娘は浜大津なぎさ公園へ遊びに。後片付けを済ませてちょっと休憩。夕日の赤みがさした大津港、美しい港です。

f:id:p-in:20210207024111j:plain

夕日の赤みがさす大津港

いろいろ反省することもありつつ、今日のところは、無事に感謝。

次は、いつ来られるかなぁ。