晴航雨読

〜ヨットとラテン語と、少しだけチェロのこと〜

自艇3回目のセーリング。反省することばかり

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1ヶ月半ぶりのセーリングです(9月19日・大津港)

夏はいろいろ休日の予定が入るので、結局1か月半ぶりのセーリングとなりました。だから、というわけではないのですが、いろいろ失敗しました〜。

この日は、まずまずのセーリング日和。週末、そう言えば全然ヨットに乗れてない!と、何となく雰囲気でセーリングすることになったのですが、レンタル艇時代は、何日も前から、お天気や風の予報を熱心にチェックしていたのに、自艇を持ってみると、そういう緊張感が薄れ、「今日はいいお天気だぞ」くらいのゆるい気持ちで大津港に。

行楽気分なので、出航してからお弁当でも食べようと、あたふたとフネを出しました。前回、テストしてみたオートパイロットを設置するのも忘れていたのですが・・・。

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ほぼ無風。お昼も食べてのんびりしたムードに。

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ミシガンが戻って来た。穏やかな湖面だ。

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はじめてのヘルムスマン。なかなか勘がいい。

少し風も出てきたので、セーリング開始。夏休みにクルーザーでハンドルを持たせてみたとき、割と上手に操舵したので、ちょっと娘に舵を取らせてみました。シングルでも、こうしてちょっと舵を持っていてくれると、助かりますからね〜。

 

f:id:p-in:20201004015847j:plainと、余裕をかましていると、ライフラインにぶら下げていたペットボトルの保冷カバーが落水! 微風というものの、風速1mでゆっくり歩くくらいの速度なので、みるみる後方に離れていきます。「あれ〜、どうしようか」

先週、青木ヨットスクールでやった落水者救助訓練が頭をよぎります。テキストでは、帆走中であれば、機走に切り替えてはならない、となっていました。セールを降ろしたり、エンジンをかけたりしているうちに落水者を見失うからです。

あきらめようか、とも思いましたが、幸い風は微風。何とかなりそうな気がして、フネをラフ(ヘディングアップ)し、ヒーブツーの状態で風向をみながら、タイミングをみてベア(ヘディングダウン)。保冷カバーの風上側につけ、乗り降りのためにライフラインを外せる箇所がポート側(左舷側)にあるので、まずそこのライフラインを外し、風に流されながらポート側から落水地点にゆっくりと接近していきます。

テキストにあった「ぶつけなければ落水者を救助できない」という言葉を思い出しながら、保冷カバーをポート側にぶつけ、ティラーを妻に渡して、フネから身を乗り出し、無事、保冷バックを「救助」いたしました。(笑)

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これがクイックリターン法?

さて、気を取り直して、セーリング再開です。この日は100艇近いヨットが出ていて、何のレースかなと思ったのですが、後で調べてみると、19日・20日と全日本学生ヨット個人選手権の近畿北陸予選が開催されていました。

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全日本学生ヨット個人選手権(予選)が行われていた

あれ?湖面をみると少し風が出てきた様子です。まあ、これくらいの風が初心者にはちょうど良い風ですね。

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いい風を受け出したメインセール

しばらくのんびりセーリングを楽しんでいたのですが、ここで2つめの事件が発生。この艇、タック時にジブシートがフォアステーのターンバックルの付け根によく引っかかるんですよね。シートがたるまないように気を付ければ良いのだと思うのですが、また引っかけてしまいました。

こうなると、前に行って外してこなければ仕方がありません。あ−、オートパイロット設置するのを忘れていたなぁと、今更ながらに後悔。まあ、作業自体は簡単なので、すぐに戻ってくるつもりで、娘にティラーを持っててもらい、バウへ。シートを外して、急いで戻ったのですが、ジブがあばれたためか、私が移動したことでバランスがくずれたのか、フネが急にポートサイドにヒール。6歳の娘は必死でティラーを保持して、フネが急回転するのを抑えてくれていました。ごめんごめん、がんばったね〜。

このあたりがなかなかシングルのむずかしいところですね。オートパイロットもティラーを保持するだけなので、風の変化やセールが暴れたりすると、適切なティラーコントロールはできません。娘はこの後、キャビンに入って、怖くて泣いたそうです。あの時、娘がティラーを離していたら、どうなっていたかな。デッドランまで回転して、収まったか、さらに回転してワイルドジャイブとなったか。

とりあえず、フォアステーの付け根に何か詰めておこうと思います。

さて、娘を慰めつつ、再び気を取り直してセーリング再開。

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ちょっと風が出てきたかな。そう言えば天気予報よく見なかったなぁ。

ちょっと風が出てきて、だいぶヒールするようになってきました。雲行きも何となく怪しげで、天気が急変しそうな予感。そう言えば、今日は天気予報をよく確認して来なかったなぁ。前は、帰港前に風が強まるような日は、セーリングを避けていたのに、ちょっと漫然としたセーリングになっているよう。これからは、セーリング計画シートをつくって、天気や風速、作業手順など書き出すようにしよう。

あれこれ思っているうちに、天候はどんどん荒れ模様に。と言っても、まだ風速4〜5mだと思いますが、初心者的には、割と緊張します。

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何となく不穏な天候に。

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湖面もざわざわして来ました。ヨットレースも終わりかな。

割とぐんぐん走りながら、一度タックしようと思ったとき、また事件が起こりました。今度は、風でバウハッチが閉まってしまい、ジブシートを噛んでしまったのです。

当然、ジブシートは引き込めず、緩んだジブセールが強めの風に煽られてバタバタと暴れています。さあ、どうしたものか。まず、フネを風に立て、メインシートを一杯に引き込みます。で、先程の経験もあるので、ティラーは自分が持ち、妻にバウに行ってハッチに挟まったシートを外してくれるよう頼みました。

おかげさまで、シートが外れ、引き込んで何とかセーリング再開。こういう時、一人だったら、やはりオートパイロットは必須ですね。まあ、ティラーを縛ってもいいんですけど。シブが暴れていると、船首がぶれる可能性大なので、機走してなるべく船首を安定させる必要があるでしょう。

まあ、この日はいろいろありました。機走に切り替えて、大津港に向かう途中にも、足がアクセルレバーにあたって、出力が急に上がり、フネを一回転させたり、大津港手前の藻の大発生につかまり、何とか脱出したり、散々でした。(汗)

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ようやく帰って来たよ〜。大津港マリーナ

さて、まだ着岸が残っています。だいぶ収まってきましたが、まだ追い風2〜3mというところ。私のバースからは、離される風向きなので、最後に機走を入れるか迷いつつ進入したので、いつもよりエンジンを切るのが遅れました。

追い風もあって、フネはきっちりオーバーラン。曲がりきれないと思い、慌てて機走を入れましたが、間に合わず、バースの行き止まりにはまりました。

さて、どうしたものかと思っていると、また親切な方にフネを押し出していただきました。で、何とか自バースに収まるものの、あれ?係留ロープのバランスがとれない。慌てていたんですね〜。

何とか係留を終えて、先の方とお連れの方にご挨拶。お連れの方は、ご近所のバースのUさん。助けていただいた女性の方は、今、新西宮でスクールに通われているそうです。いや〜初心者なもので、いや私もですと、ありがちなお話で少し盛り上がりました。どうもありがとうございました!

追い風のときは、行き足を早めに止め、クルッと回転して、機走でバースに寄せるのが正解でしょうね。それか、バックで進入してから、前進に切り替えてバースに寄せるか。

この日は、本当に、色々と反省することばかりのセーリングとなりました。まだ、自艇で3回目のセーリングですから。まずは、事故の無いように気を付けなければ。「何となく」のセーリングはダメですね。

 

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(おまけ)

帰り道、妻が「本当は、だいぶ緊張してた?」と一言。はい、その通りです。心配させないように、平静を装っていても、やっぱりわかりますよね。操船、下手ですから。(笑)

 

 

 

 

青木ヨットスクール ASA SBDコース修了

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田尻マリーナ(2020.9.5)

先週末は、青木ヨットスクールのライセンス講習。今回は、ASA SBDコース(Safe Boating & Docking)です。

前にも少し書きましたが、ASAカリキュラムについて少し詳しく紹介しておきたいと思います。

f:id:p-in:20200908012957j:plainASA(American Sailing Association)は、世界で83万人以上がライセンスを所有する、世界スタンダードのASAヨット教育システムで、青木ヨットスクールは日本で最初に ASA セーリングスクールとなりました。(現在は日本では4校が登録されているようです)

青木ヨットスクールを受講すると、ASAのOFFICIAL CERTIFICATION LOGBOOK(履修記録簿)が発行され、修了したコースがわかるようになっています。写真は、私のLOGBOOKです。

 

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私のLOGBOOK。コース修了するとASA本部からシールが送られてくる

青木ヨットスクールのASAカリキュラムは以下のようになっていて、それぞれのコースに、ASAホームページに掲載のコースナンバーが付記されています。(右の写真は、ASAホームページのコース紹介ページから。 https://asa.com/certifications/

 

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【ベーシック・コース】
SBD(Safe Boating & Docking)コース<ASA118>
25フィートくらいの中型ヨットのスキッパーとして、クルーの安全確保と、マリーナでのドッキング(出入港、離着岸)が、自信を持ってできるようになる。

BKB (Basic Keel Boat)コース<ASA101>
25フィートくらいまでの中型ヨットのスキッパーとして、ディセーリングを実行できるようになる。

BCC(Basic Coastal Cruising)コース<ASA103>
30フィートくらいの中型ヨットのスキッパーとして、安全に、2、3日間のクルージングを実行できるようになる。

【ナビゲーション・コース】
CON(Coastal Navigation)航海術コース<ASA105>
いかなる状況下でも、艇を安全に航海させるためのナビゲーション技術をマスターする。

MWX(Marine Weather Endorsement)マリンウエザー・コース<ASA119>
ヨットの航海に必要な、風を中心とした気象情報の分析・予報ができる。その分析と予報をヨットの航海に利用することができるようになる。

CEN(Celestial Navigation)天文航法コース<ASA107>
人類の英知とも言える天文航法の技術をマスターする。六分儀の使用法、天体観測、計算法、作図法をはじめとする天文航法を学ぶ。

【アドバンスト・コース】
BBC(Bare Boat Cruising)コース<ASA104>
中型ヨットのスキッパーとして、夜間航海を含む3、4日間のクルージングを実行できるようになる。

ACC(Advanced Coastal Cruising)コース<ASA106>
中型ヨットのスキッパーとして、長距離のクルージングを、いかなる天候でも安全に実行できるようになる。

OPM(Offshore Passagemaking)外洋航海コース<ASA108>
ヨットのスキッパーとして、外部の援助を頼らずに長距離の外洋クルージングを、安全に実行できるようになる。

 

私は、この2月・3月に、CONコースとMWXコースを。そして、今回SBDコースを修了しました。BKBコースを修了すると、ASAの Member's Card が発行されるそうなので、とりあえずは、BKBコースの修了が目標です。

後は、昔、天体観測をやっていたので、CEN 天文航法コースはぜひ受講したいと思っていますが、その先は、どうでしょう。

夜間航海やときどき青木ヨットさんで企画されている四国一周なども、興味はあるので、そうすると、BBCコース、ACCコースが気になってきますが、琵琶湖でデイセーリングしている身では、ちょっとオーバースペックですね。(笑)

 

ちなみに、青木ヨットスクールの各コースの受講の流れは以下の様になっています。(青木ヨットスクール:https://www.aokiyacht.com/school/jyukousikaku/

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青木ヨットスクールの各コースの受講の流れ

図のように、今回のSBDコースは、最初の一歩です。一応、2年以上のスキパー経験があればSBD学科テストに合格(80点以上)すれば、省略できることになっているのですが、私はヤマハヨットスクールのスキッパーコースを修了して1年11か月なので、ぎりぎり条件を満たしていないし、実際に受講してみて感じたのですが、たぶんSBD学科テストの合格も難しかったと思いますね。

さて、受講してみると、直前キャンセルがあったのか、受講生は私一人。図らずもVIPプライベート・コースとなりました(笑)。一人だと、納得できるまで実習させていただけるので、大変お得ですし、ヤマハヨットスクールさんでも、一人だったので、一人受講になれているのですが、他の初心者の方をみて、いろいろなセーリング技術を、第三者の目で、客観的に見るということは出来ないので、一概に良いと言うこともないかも知れません。

SBDコースの内容は、以下のような感じでした。

【1日目】

  • 安全装備の使用法説明とデモ
  • 港内でのマナー5ヶ条
  • 艇上でロープワークテスト
  • ヨットの各部名称テスト
  • 出港準備項目と手順
  • 機走によるドッキング法
  • 風圧による艇の運動と回転
  • 入港時のスキッパー実習
  • 艇の後片付け

【2日目】

  • 風上前進離岸法
  • 風上後進離岸法
  • 落水者救助法
  • ドッキング海上テスト
  • 落水者救助法海上テスト
  • その場回頭の海上実習
  • 艇の後片付け
  • SBD卒業テスト

テキストは、『インナーセーリング 1』(青木洋著・舵社)で、SBDコースには、およそ以下の内容が含まれます。

  • 1章「セーリングの知識」
    • (1)スキッパーとクルー
    • (2)安全なセーリングのための個人装備
    • (3)ハーバーでの基本マナー五カ条
    • (4)これだけは覚えようロープの結び方
    • (5)これだけは覚えようヨットの名称
    • (6)離着岸の方法
    • (7)セーリングの準備
  • 2章「セーリングの技術」
  • 3章「ヨットの安全」
    • (1)落水者救助法

f:id:p-in:20200908113009j:plainあと、初心者には、ヨット用語が馴染みがなくて、最初のハードルになりますが、参考テキストの『インナーセーリング 3・ヨット用語辞典』(青木洋著・舵社)は、大変よく整理されていて、またイラストが理解を助けてくれるので、お薦めです。

また、SBDに関しては、机上演習は必要最小限という感じでしたので、基本的には、初心者の方は、私も含めてですが、事前に自習していかないと、まず海上実習でついて行けないと思います。上記の内容をみていただいてもわかるように、ある程度、我流であっても経験のある人が、きちんと知識を整理し直して、セーリングにあたって迷いをなくしていくのに適した内容かと思われますので、まったくの初心者の方にとっては、少々盛りだくさん過ぎるくらいかも知れませんね。

逆に言えば、これだけ系統立てて、セーリングの知識をわかりやすく解説したテキストは、他にはないと思うので、テキストの該当箇所を、ヨット用語辞典を引きながら、2回以上読んでおくと、楽しく実習に臨めるでしょう。

実際には、事前に配布される予習問題で学習できるようになっていて、テキストの章ごとのレビューテストと合わせて、事前に予習問題に取り組んでおいて、講習中にインストラクターの先生がポイント解説してくれる内容をしっかり聞いておけば、学科テストはたぶん合格できると思います。(私は鈍なので試験時間が足りなくなりましたが、一人だったせいか、多少の時間超過はおおめにみてくださいました)

f:id:p-in:20200908120807j:plain海上実習の方は、ちょうど台風の影響で、強風が心配でしたが、インストラクターの先生の適切なご判断で、2日間で行う実習を多少前倒しにしていただき、時間も雷雨が予想される時間を避けて、早めに切り上げるなどして、無事に全ての実習を終えることができました。ありがとうございました。

 

  

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2日目のセーリングの練習。まずまずのセーリング日和です

実習中は、自分の役割に集中しなければなりませんし、観光のように写真を撮るのもはばかられるのですが、セーリングの写真は絵になるので、事前に写真の許可をもらっておきました。もちろん、実習に支障が無く、余裕のあるときに少しだけ。

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インストラクターのU先生。写真を向けると爽やかな笑顔でこたえてくださいました

インストラクターのU先生は、吹田から来られているということで、私もT中学校なんですというと、なんとお父様がT中学校で体育の先生をされていたとか。ご縁があったんですね〜。

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きれいにカーブを描くメインセール。風はあまりありませんけど

多少、台風の影響はあるものの、風速は3〜4m程度。初心者にはちょうど良い風です。田尻港沖は、関空があるので、海にしては波もそれほど強くありません。

おそらくSBDコースは、25フィートくらいの練習艇を使うと思うのですが、この日はヤマハの30フィート艇。セール面積も大きめで迫力があります。セールアップにも一苦労。ハリヤードを引くのですが、もうダメか、と思っても、「もう少し」「もう少し」となかなかOKが出ませんでした。

やっぱり体力的に26フィートくらいが良いです、と言うと、先生は、電動ウィンチもありますから、と。なるほど。でも、先生が本当に欲しいヨットは、20フィートくらいのものということで、価格が2000万くらいするそうです。ヨットの楽しみは、いろいろということなんですね。

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関空から離陸する飛行機を眺めるのも楽しみの一つです

クロースホールド、ブロードリーチ、アビームリーチからラフィング、ベアウェイ。それから、タッキング、ジャイビングをそれぞれスキッパー役、クルー役で声を出しながら繰り返し練習しつつ、しばし、快適なセーリングを楽しみましたが、台風の影響で、田尻マリーナは午後から出港禁止ということで、仕方なく、学科テストが待つマリーナに戻りました。

港に帰ってから、机上演習でやった、その場回頭の海上実習をさせていただいたのですが、ちょっと感動しました。

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桟橋で白鷺?がお出迎え。テスト頑張ってね〜

何とか、学科テストも合格できたので、帰り支度をして、事務所でライフジャケットなどの個人装備を購入できるとのことで、先生にいろいろお伺いしました。

テキストでもセーフティラインの取付ができるハーネス付きのものがお薦めとなっていたのですが、まだちょっと琵琶湖ではオーバースペックかなという気がして、ちょうど欲しいなと思っていた、先生お薦めのマリンツールを購入しました。

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Gillのマリンツール。たいていの個人装備は市価よりお安く買えますよ

それにしても、青木ヨットさんの事務の方のホスピタリティはすばらしいです。いつ行っても、いろいろと気に掛けていただいて、本当に感謝しています。今回も、どうもお世話になりました。ありがとうございました!

 

(おまけ)

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いつもお世話になっているホテル

前回に続いて今回もホテルアストンプラザ関西空港さんに1泊。田尻マリーナから車で10分弱の好立地です。大浴場もあり、朝食付き、駐車場無料で5400円と大変リーズナブルなのですが、更にGoToキャンペーンで、35%オフでした。すでに個人で申請できる期間は終了しているらしく、フロントですぐに手続きしてくれました。いや〜、助かりました。

こちらはベットが140センチ幅とビジネスホテルとしては、ゆったりしていて、勉強するスペースもあるので、個人的に、青木ヨットスクールに通う時の定宿指定しています。お薦めです。

 

リベッチオ2で初セーリング

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梅雨の晴れ間。風速1〜2mの予報です

納艇の週末、またうまいこと梅雨の晴れ間で、何はともあれ乗ってみなければ、とマリーナにやってきました。

事務所で鍵などを受け取って、桟橋へ。子どもっぽいかも知れませんが、やはり自艇の浮かぶ桟橋は、何となく誇らしい感じがします。

とは言え、自力出航は初体験。レンタル艇は、離着岸はスタッフの方が手伝ってくれるので楽ちんだったのですが、係船ロープを外す順番からあいまいな私。風は東北東方向。ほっておくと、桟橋からゆっくりと離れていきます。

あまり、まごまごしていると、家族が心配するので、とりあえず簡単なところから、準備を始めることに。今日の自分なりの課題は、オートパイロットとそのリモコンの使い方になれること、と思っていたので、まずはオートバイロットをコックピットへ。そんなの最後でええやろ〜って感じですけど。(笑)

どうせあまり来れないと思うので、オーニングは普段はしまっておくことにしたので、これも取り出して、セッティング。取り付け部分の構造を眺めて、手順を考えたつもりが、見事に手順が逆。後ろから取り付けないと上手くいきません。やり直し。この辺りは、分かってしまえば、次からは大丈夫です。

セールカバーを外し、メインハリヤードをセールに取り付けます。実は、ここでもきっちり初心者らしいミスをしているのですが、わかりますよね〜。ヒントは、レイジージャックです。

メインシート、ジブシートも軽くさばいておいて、とりあえずエンジン始動。まだ、離岸の手順が、整理できていない!

そうこうするうちに、お隣のオーナーの方が、来られたので、ご挨拶。どことなくセイラ−らしい威厳のある方で、初心者の私は、おおいに気おくれしつつ、互いの船をつないだロープを外させてもらいます。係船ロープを投げるのも初めて。何とかうまく届きました。(汗)

さあ、これで残る係船ロープは3本。で、どうするんだっけ? とりあえず風上は最後にと思って、風下を1本外し、続いて船首側をもう1本。すると、割とすぐに船首を風下側に振り出したので、慌てて船を引き寄せます。

う〜ん。やっぱりむずかしいものです。しかし、ここまで来たらもうやるしかないので、十分に桟橋に引き寄せておいて、船に飛び乗ると、スロットルを後進に入れ、ティラーを引きます。この辺は、何となく体が覚えてきた感じです。

うまいこと船首もかわして、前進に切りかえ、近くの船で心配そうに見守ってくれている先輩方に「何とかできました!」とご挨拶。今日は、マリーナのヨットレースの日だったそうです。

出航してしまえば、しばらくは大丈夫。ちょうどお腹もすいたので、お昼ご飯にしました。食べるなら、セールアップの前がいいですからね〜。

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エンジンを切ると船首が風下へ。オーニングの影が外れていく

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船酔いする妻もここまでは大丈夫そう。まだセーリングしてないし。

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琵琶湖らしい良いセーリング日和になりました

さて、仕方がないので?そろそろセーリングを始めないと。とりあえず、船を風に立てるために、オートパイロットの準備。触っているうちに、何となく動き出した。次に、リモコンを接続してみる。これも何となく、反応しました!

そのうち馴れるでしょう。リモコンがあると、メインセールが引っかかったりして、前に行く必要が出来たとき、ティラーのコントロールが出来るので安心かなと思って、つけてもらいました。

船を風に立てて、オートパイロットをオン。メインハリヤードを一気に引いていきます。あ、手袋を忘れた。手袋がないと、ハリヤードを引く手が少々痛い。しかも、左手小指の骨折中。しかし、今更キャビンに潜る気にもなれず、いけいけ。あれっ、何か引っかかった。

以前にも、新西宮でやってしまったので、すぐにピンときました。メインハリヤードをセールにつけるときに、レイジージャックのラインとクロスしてしまったんですね〜。

で、さっそくオートパイロットが役立つときが来ました。ハリヤードを緩めても、少しからまっているので、セールがストンと落ちてくれません。マスト下に移動して、セールを引き下げます。一旦、シャックルを外して、クロスしたラインをクリアし、もう一度つけかえようとするのですが、なかなかシャックルのネジがうまく入らない。

右舷後方からヨットが近づいてくるのですが、この際、先方に避けてもらいましょう。何とか、付け替えを終え、追い抜いていくヨットの皆さんにご挨拶して、もう一度セールアップ。今度はうまくいきました。

次はジブ。実習通り、ハリヤードに軽くテンションをかけつつ緩めながら、右舷側のジブシートを引きます。

これで、しばらくはOK。ちょこちょこオートパイロットを触って、挙動を確認してみました。

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何度かタックして、次第に東岸の方へ。南湖も意外と広いです

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風があまりないので、家族にも余裕が・・・

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馴れてきたのか、デッキを探検しだしました

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かわいいお客さんも。割とよく湖上を飛んでいますよ

近江大橋が近づいて来たので、そろそろ反転することに。ほとんど無風なので、タックがむずかしい。ちょっと風が舞ったりしています。何度か、失敗しながら、西岸をめざします。大津港マリーナは、南湖の西南端。ちょうど、京都につながる疎水の取水口の隣にあります。

小さい子は怖い物知らず。デッキを歩き回ったり、ハッチからバウにある小さなベットに降りたり。風がないとは言え、追い風で、何回かワイルドジャイブしたりするので、こっちはかなり緊張しています。まだ、ブームに背が届いていませんけどね。(笑)

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小さな水先案内人。なかなか様になっています

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少し風も出てきて、しばし快走です

琵琶湖は海のような波がないので、風の音とヨットが湖面を切っていくサラサラという音だけなので、心地良いです。海だと波を砕く音がドン、ドンと入りますからね。

途中から、少しいい風が吹き出して、快調に走りだしたので、バウで寝ている娘に「ヨットが走り出したよ」と声をかけると、眠かったのか、「ヨットが走るわけないでしょ」とぶつぶつ言いながら這い出てきて、「やっぱり走ってない」と一言。

確かに、走ってはいないね。滑ってる? まあ、走ってるでもいいか。穏やかに湖面を滑っているだけなので、すぐに飽きて、またハッチからベットに降りていきました。

「もうじゃましないでよ〜」

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風が心地よいのかな

だいぶ西岸が近づいてきたころ、まためいめいキャビンから出てきました。そろそろ今日のセーリングは終わりです。

どうも娘はバウが気に入った様子。小さい子が電車の先頭にかじりつくのと同じかな。ジブがかえらないよう、気を付けないと。

少し快走しているので、風が気持ちいいのでしょう。自然はきっといろいろな事を、教えてくれると思うので、いろいろな経験をさせてやりたい。

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そろそろ帰港の時間。マリーナに向かいます

マリーナが近づいて来たので、ジブを巻き、セールをおろして、機走で戻ります。着岸までは、大丈夫。問題は、係船ロープの手順です。

相変わらず、北寄りの風なので、まず船尾側を繋ぐつもりです。

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セールを降ろして帰港。まだ係船ロープの手順がイメージにない

腹をくくって、何とかつなぎ止める決意で、バースに入っていったのですが、案ずるより産むが易し。親切な方が、係船ロープをとってくれました。地獄に仏。ありがたすぎる。とりあえず、予定通り、船尾側を繋ぎ、次に船首側。これで、桟橋から離れていくことはありません。

このマリーナは、北寄りの風が多いので、私のバースでは、基本、船尾方向からの追い風。船首を桟橋にぶつけないように、船尾側から、バウにもう一本、係船ロープを張ります。

あれ?届かない。来たときは、届いていたのに。水につかって縮んだとか。(笑)見かねたのか、手伝ってくださったTさんが、船尾側の係船ロープが効いていて、船が下がり切らないので、届かなくなっているんだと、教えてくれました。

そうか、微妙な加減でお互いのロープが効き合っているんですね〜。で、船尾側のロープを一旦外し、急いで船首側に回したロープを繋ぎ、船尾にとんぼ返りして、元どおり、船尾側も繋ぎました。

いや〜、ありがとうございました。ひとりだったらきっと出来なかったでしょう。Tさんはひとつ北側のバースに係留されているとか。どうぞよろしくお願いします!

さて、片付けもそれなりに大変ですが、レンタル艇では、セールをたたんでしまったりしていたので、それに比べるとだいぶスマートな感じです。

メインセールはスタックパックにしまうだけ。オーニングをたたみ、ティラーカバーをつけて・・・。そう言えば、ジブを縛っておくのを忘れたなぁ。開口部も、きちんと閉めたか、あまり実感がない。当分は、指さし確認の励行ですね。

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片付けも終わり、ちょっとひと息

娘はラダーを降りて、湖にちょっと足をつけてみている。どっかで泳げるのかな。9月の青木ヨットの講習で、救難訓練もあるようなので、泳がせて遊ばせるのは、もちょっと、勉強してからの方がいいかも知れない。

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トランサムラダーで名残を惜しむ

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小さい子でも割と動かせますよ

では、また来るからね〜。と言いつつ、何か、し忘れたようなもやもや感。こういうのも、ビギナー時代の思い出なんでしょうね。(笑)

 

リベッチオ2納艇

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大津港マリーナのビジター用桟橋に到着したリベッチオ

天候不順で、1か月ほど納艇が先延ばしになりましたが、「僕のリベッチオ」が琵琶湖にやってきました。

陸送はのべ3日かがり。マスト倒しで1日、陸送トラックへの積み込みで1日、琵琶湖に移動して、マスト立てで1日です。

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和歌山マリーナで陸送トラックへ(前日)

前日、和歌山マリーナでヨット陸送用のトラックに積み込み。クレーンで引き上げられ、しばし、和歌浦湾とお別れです。いつか、またきっとここに戻ってくるからね〜。

ヨット陸送は、特殊輸送。もちろんマストは外し、荷台を路面すれすれまで下げた低床トレーラーに、仮設の船台を組み、更にキール部分は荷台に設けられた溝で、路面ギリギリまで逃がして、積み荷の高さを抑えます。道路交通法の高さ制限は、基本3.8m。リベッチオ2の吃水は1.5m。キャビンは大人が立って少し余裕があるので、キール下端からキャビン上端までは、ざっと3.5m。低床トレーラーでも、高さ制限ギリギリなんです。

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これがヨット陸送用の低床トラック。これでギリギリ高さを抑える

マストは前もって外して、きれいにまとめてありました。シート、ハリヤードが通ったまま、後の作業で混乱しないように、きちんと整理されています。それにしても、マストは横にしてみると長いですね〜。リベッチオ2のマスト長は9m。船の長さが8m弱なので、マストの積み込みも大変そうです。

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マスト。横にすると長く感じますね〜

ともあれ、和歌山マリーナ、ヤマハマリーナ琵琶湖のスタッフの皆さん、陸送会社の皆さん、艤装を取り仕切ってくださったクリエイション淡輪のYさん、クレストマリンのOさん、そして何より社長さんのお力で、何とか、琵琶湖への移送に成功いたしました。どうもありがとうございました。

悪天候には悩まされましたが、毎日のように船を点検に行ってくださった社長さん、本当にありがとうございます。予定していた陸送トレーラーが、九州の方で事故にあって使えなくなったり、段取りが大変でしたね。

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ヤマハマリーナ琵琶湖に到着したリベッチオとクリエイションのYさん

納艇当日は、幸い梅雨の晴れ間で、まずまずのセーリング日和となりました。

ヤマハマリーナ琵琶湖は、最初にヨットを習ったマリーナ。ヨットスクールのN先生には事前に携帯のメッセージでご連絡させていただいていたのですが、ちょうど高校生のヨットスクールの日だったらしく、お昼休憩の先生とバッタリ。

これから、しっかり勉強しないとね、と釘をさされつつ(笑)、また遊びに寄らせていただきます!とご挨拶することができて、良かったです。

桟橋で、リベッチオに乗り込み、クレストマリンのOさんから装備などについて、説明していただいて、操船については、とりあえず出航してから、ということで、いよいよ琵琶湖で自艇での初セーリングです。

教習で馴れたはずの出航ですが、ブイで示された航路を見落としつつ、少し沖に出てセールを上げました。さすが、26フィート艇に16馬力のエンジンは、余裕がありますね。ゆったりとした船出となりました。

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自艇での琵琶湖初セーリングです。新品のシートが初々しい

私は小指骨折中なので、ティラーを持たせていただいて、セールアップなどは、社長さんとYさんにお任せで、気楽なセーリング。どうもすみません。

途中、オートパイロットとリモコンの使い方を教えてもらいながら、見慣れた風景の中を快走しました。

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思いの外良いお天気に恵まれました。後方は比良山系

社長さんも、このロケーションを気に入ってくださったようで、琵琶湖でのセーリングを楽しんでいただいたようです。

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ジブシートを担当してくれた社長さん。右は比叡山

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スキッパーはもちろん指導係のクリエイションのYさん

ヤマハマリーナ琵琶湖から大津港マリーナまで、この日は追い風だったので、少し回り道しながら、1時間くらいだったでしょうか。

琵琶湖周航船がゆったり走る大津港周辺もなかなか風光明媚なところです。今は、コロナで乗客の姿もほとんど見えませんが、何とか持ちこたえて欲しいですね。

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琵琶湖周航船は琵琶湖セーリングの花。写真はMICHIGAN(ミシガン)

びわ湖大津プリンスが見えてきて、もうすぐ大津港です。短く楽しかったリベッチオの初セーリングも終わりです。

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大津港の隣接するベイエリア。左がびわ湖大津プリンス

大津港に、湖側から入港するのは初めて。マリーナの形はだいたい頭に入っているので、まあ大丈夫でしょう。先に、車で移動して大津港で待っていただいたクレストマリンのOさんの指示で、とりあえずビジター桟橋へ着けることに。

あれっ?ビジター桟橋ってどこだっけ。何とかOさんを見つけて、船を寄せます。

レンタル艇だと、着岸はほとんど人任せだったので、着岸が迫るとドキドキ、手に汗が滲みます。でもまあ、何とか無事に入港いたしました。ふ〜。

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無事入港。ビジター桟橋で艇長を測ってもらいました

まずは、大津港マリーナのハーバーマスターOさんにご挨拶。ビジター桟橋で、艇長を測ってもらいました。マリーナの係留料は艇長を基準に決められるので、少々ドキドキしながら作業を見守ります。

結果は想定の範囲内。やはり、船検手帳の艇長よりは、少し長くなるようですが、とりあえず、良かった〜。(笑)

これで晴れて自分の割り当てバースへ。バースは、ビジター桟橋のように広々とはしていないので、離着岸が心配な私は、指導係のYさんに離着岸の特訓を受けることに。3回ほど離着岸を繰り返し練習させてもらって、係船ロープの張り方を教わり、まあなんとかなりそうな感じだったので、皆さんとはここでお別れ。

どうも大変お世話になりました。ありがとうございました。社長さん、本当にいろいろありがとう。

この後、マリーナの事務所で、艇置の契約。バースに戻って、いくつか説明を受けたり、近くの船のオーナーFさんをご紹介いただいて、ひとしきりお話しさせていただいたりいたしました。

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バースに係留を終えたリベッチオ

ホームマリーナとなった大津港マリーナ。こうして自艇を浮かべてみると、マリーナに対する愛着も何となく湧いてまいります。

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ホームマリーナとなった大津港マリーナ

最後に「ちょくちょく来てや」と声をかけてくださったFさん。お心遣いどうもありがとうございます。

何とか時間をつくって、通いたいと思います!

 

大津港マリーナ見学

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ヨットを持つと、置き場所を決めなければなりません。これがバカにならないというか、かなり重要なポイントですよね。

まず、コスト。率直に言って高いです。艇置コストがネックになって、ヨット購入をためらわれる方も多いと思います。私自身、ヨット購入を検討するたびに、この艇置コストの高さで、購入をあきらめてきました。

少し細かく言うと、一時金としては、新規登録料、保証金(解約時に返金あり)、船台製作費(レンタルのところもあります)、もっとセレブなところは、100万以上の入会金(返金なし)が必要なところもありました。

ランニングの方は、艇置料の他、陸置きの場合は揚降料(ヨットの上げ下ろし)、船台のレンタル料、数年毎の船底のメンテ、遠方だと交通費など、26フィート程度のヨットでも、何やかんやで年50万前後くらいになります。つまり、10年で500万くらい。場合によっては、数年でヨットの購入費を上回ってしまうケースもあるでしょう。

次に、ロケーション。これは、セーリングする環境とアクセス時間で考えました。セーリングする環境は、大都市近郊派と大自然派にわかれそうです。大阪湾だと、西宮から須磨あたりまでが大都市近郊。京都から、高速で2時間半くらいを地方と考えると、小豆島、志摩、知多、若狭など景勝地が多くあります。空路だと、長崎・熊本や沖縄も射程に。妄想には際限がありません。(汗)

これは別に、自分で勝手に思いついたわけでもなく、『Kagi』などの専門誌に「遠くで乗るという選択」なんていう特集が組まれたりしているわけです。多分に現実逃避が目的の私などは、ついつい、月に一度長崎で、なんて夢をみてしまいます。

で、何年かいろいろ迷ったあげく、結局、京都から30分で行ける大津港マリーナが今の自分にはベストかなと思い直して、この日曜日、見学に行ってまいりました。物事は落ち着くところに落ち着くものですね〜。(笑)

ちなみに、大津港マリーナは、新規登録料、保証金はなし。ヨットは係留のみなので、船台費、揚降料も不要です。細かいことですが、価格が税込み表示なのがうれしいです。

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大津港マリーナ

こちら大津港マリーナは、公営マリーナで、リッチなオーナーズサロンやプールなどの施設はないのですが、ロケーション的には、比叡山麓で、湖岸沿いに割と親水性のある公園が整備され、ミシガンなどの琵琶湖周遊船が停泊する、なかなかの景勝地です。

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マリーナ全景

この日はあいにくの空模様でしたが、まあこういう雲が垂れ込めた感じも、割と好きですね。コロナで止まっていますが、右端に写っているのは噴水の吹き出し口だと思います。

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琵琶湖クルーズ船もコロナで全航路が運休中。左がミシガン、右がうみのこです。うみのこは一般の観光船ではなく、滋賀県内の小学5年生が一泊二日で必ず乗るという環境学習船とのこと。湖国ならではの林間学校ですね。そういえば、琵琶湖でセーリングしているとたまに見かけます。

湖岸は割と親水性がある公園で、よく整備されています。こちらも今は人影もまばらで、少々寂しい感じ。ランドマークとなっている大津プリンスホテルまで散策できるようです。

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大津プリンスと言えば、だいぶ前に一度泊まったので、確か写真撮ってたなと思って探してみたら、見つかりました。デジカメになってから、写真も膨大な枚数になって、探し出すのも大変ですが、場所で検索すると割とすぐに見つかって便利ですね。

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大津プリンスから遠く眺める大津港マリーナ

比叡山ドライブウェイから撮った写真もありました。ここは京都と大津の両方の眺望がある珍しい撮影スポットです。

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比叡山ドライブウェイから撮った大津港マリーナ

こうしてみると、何某かの縁があったんだなぁと感慨深いものがあります。

いつもお世話になっているヤンマーマリーナ琵琶湖の運営会社のセイレイ興産さんが、昨年より大津港マリーナの指定管理者になられたのも、プラスでしたね。

こちらは、ハーバーマスターのOさんに案内してもらった、係留予定のバース。ヨットの整備にまだ1ヶ月くらいかかりそうですが、納艇が待ち遠しいです。(^^)

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(おまけ)

この日はやや風がつよく、湖面もざわざわと。1艇だけ、軽くヒールしながら、ヨットが帆走していました。頑張ってますね〜。これぐらいでも、乗っていると結構傾いています。

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和歌山マリーナで中古艇見学

先日、コロナで不要不急の外出自粛要請の中、遠路、和歌山マリーナまで、中古艇見学に出かけました。

今回は、国産ヨットビルダー・ニュージャパンヨットのリベッチオ26です。2004年進水で、国産ヨットにしては、かなり新しい方なんですよね。エンジンも150時間しか回していないし、写真で見る限り、コックピット、キャビンも使用感なく、美艇です。

あと、和歌山マリーナはいずれホームにしたいと思っているハーバーなので、いそいそとやってまいりました。

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和歌山マリーナシティヨットハーバー

前線通過の合間で、運良く絶好のセーリング日和となって、それだけで、かなりポジティブな気持ちになってきます。

実は、今回は、実艇見学もせずに購入を考えていたので、最初から前のめりだったわけですが、ディーラーのクレストマリンの社長さんに、高い買い物なので実艇見学はしてほしいと諭されての見学なので、個人的には、これは出物だぞという思いであります。

実際、中古艇を見ても、見えない部分はわからないわけですが、セーリングしてみた感じが自分のフィーリングに合うかというのは、やはり重要ですよね。船や船内のサイズ感、ティラーを握った感触、舵の効き方、風への反応とヒール(風を受けて船体が傾くこと)の具合などは、体感してみないとわかりません。

また、コックピットやキャビンの広さ、船内の臭いや座席シート、ギャレーやトイレの傷み具合なども、実際に捜船したり、船内に入ってみると、ロープワークがむずかしそうとか、意外に狭いなとか、油臭いとか、思わぬ感想を持ったりするものです。

で、ジャジャン。これがリベッチオ26です。

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 全体的な印象は、モダンな中にも、クラシカルな雰囲気の、好みのタイプ。たぶん、キール(船底のおもり)位置よりマスト位置が前寄りでしょう。若干、風下に向かう癖がありそうです。ブームがコックピットにあまりかからないのは良いですね。コックピットは家族で乗るには十分な広さ。オーナーズチェアもあります。

今回、販売するにあたって、セールカバーやビミニトップなど新調されたとか。濃紺がスタンダードな艇の雰囲気によくあっています。

キャビンも、チークづかいの木質で感じよくまとめられています。座席シートが割とポップな柄なので、インテリアが明るい感じです。ギャレーはガスコンロはほぼ未使用。シンクも綺麗でした。トイレが電動水洗なのも子どもが小さいので地味にうれしい仕様です。(たぶん手動ポンプはむずかしいです)

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この日の風は、風速2メートルくらい。初心者にはちょうどよい風です。和歌山マリーナは、和歌浦の湾内に位置していますが、基本的に昼間は海風でそこそこ波があります。この辺りが琵琶湖と違うところですね。琵琶湖だと、風速1〜2mでは、鏡のような湖面をすべっていく感じでしょう。

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海からみた和歌山マリーナシティヨットハーバー

せっかくなので、少しセーリングさせていただきました。あこがれの和歌山マリーナにみとれていると、クレストマリンの社長さんが「観光ばかりせんとヨット見てくださいよ」と突っ込み。仕方がないので、とりあえずジブを開いて、シートをコックピットへ。ティラーを持たせてもらって、船を風に立て、メインセールを上げてもらいました。

思った通り、この船は風下に向きやすいようで、軽く機走して風に立て直して、メインが上がりました。まあ、見た感じ、マスト高もそう高くはなく、何とか一人でも上げられそうです。今回、オートパイロットリモコンをつけてもらったので、セールアップ中に少し風が回っても、何とか対応できるかなと思います。

メインセールはストロングトラックなので、いままで乗っていたレンタル艇よりは、だいぶセールの上げ下ろしに要する時間も短縮できそうです。実際、早くしないと、船が風下に回り出すと、セールが風でレイジージャックに押しつけられて、なかなか上げ下ろし出来なくなってしまいます。

まあ、全体としては、かなりシングルでも乗りやすい仕様になっていると思います。

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 セールの方は、前のオーナーさんがあまり乗っておられなかったためか、かなり皺が出ているので、セールクリーニングをお願いすることにしました。状態としては、劣化もなくよいセールだと思いました。色も少しクラシカルなイメージで、感じがよいです。

和歌浦湾を軽く帆走して、戻ったのですが、この艇はエンジンが16馬力で、機走能力がかなり高いようです。艇置予定の大津港は、琵琶湖の一番南端にあるので、この機走能力が役立つシーンが結構あるでしょう。

ハーバーに帰ってから、社長が「船底見ますか」と、マリーナと交渉してくれて、急遽、船を持ち上げてもらえることに。さすが、顔が利きますね〜。

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 娘も、リフトで船が持ち上げられていくのを、興味津々で眺めていました。

まあ、外見を見てもよくわかりませんが、プロペラが帆走時にたたまれるタイプのもので、これも得失があるのかも知れませんが、帆走時にはプロペラはエンジンブレーキと同じで抵抗になるので、うれしい仕様です。

見学を終えて、商談中にしてもらって、社長とお別れ。ヨット倶楽部で、少しまったりしたいところですが、コロナでそれもはばかられますので、ハーバー近くの浜辺で少し遊んで帰りました。

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和歌浦の浜辺で

(おまけ)

浜辺で拾った貝殻で、娘がつくった作品です。(^^)

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中古艇の検討、今回で10回目くらいだと思いますが、今回は割と無理せず、自然体の感じで臨めているかも。

良いディーラーさんと出会い、家族にもあたたかく見守られて、手に入るときはこういうものなんだなぁと、感慨深いです。

もう歳なので、おそらく生涯の相棒になるでしょう。わかりませんけどね。オーナーになるとまた違う世界になるかと思うので、色々勉強してまいります。

 

青木ヨットスクール ASA MWXコース修了

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田尻マリーナ(2020.3.15)

先月に続いて、青木ヨットスクールのライセンス講習。今回は、ASA MWXコース(海上気象)です。

早々と、年末に受講申込したものの、結局、直前になってバタバタと予習することに。今回のテキストは、以下の通り。

事前に配布される課題は、講習時間中に、皆で予習問題の答え合わせをしていきますので、予習していかないと話になりません。がんばって、前日に徹夜で仕上げていきました。(汗)

受講生は4人でしたが、内お二人はインストラクターの方の見学参加(?)でしたので、実質2人。もうお一方は直前に申し込まれたそうなので、最低開催人数2人に満たないとみて、インストラクターの方が参加していただいたのでしょう。

この辺りが、青木ヨットさんのきめ細かく、親切なところです。

講習内容は、「海洋気象」。ASA カリキュラムでは「Marine Weather Endorsement」で、「海洋気象の太鼓判」といった感じでしょうね。日本では Endorsement の意味がとりにくいためか、「MWX」となっています。コースナンバー はASA 119。

子どもの頃、地学研究会をやっていたので、昔から気象には関心を持っていましたが、何事も、教科書で整理して学ぶと、漠然とわかったつもりになっていたことも、ああ、そういうことなのね、と色々と疑問が氷解して、良いものです。

例えば、コリオリの力。地球の自転による見かけ上の力とされていますが、私は、漠然と、大気の流れに地球の自転と反対方向のベクトルが加わるのかと思っていました。

実際は、緯度による自転速度の差で、相対的に高緯度の大気が低緯度に移動すると、その緯度の大気を追い越してしまうので、赤道からみると大気が自転方向に曲がるように見えるんですね。つまり、北半球では右回り、南半球では左回りとなります。

帰ってから、ネットで調べてみると、これは「角運動量保存則」が働くためで、高緯度の大気が低緯度に移動したときの風速(緯度に沿った東西成分ですが)を計算で求めることも出来るようです。ちなみに、赤道で風速ゼロだった空気塊が北緯30度まで移動すると、計算上、風速は秒速134メートルとなります。これが台風のエネルギーなんですね〜。

(MWXでは、計算問題はありませんので、ご安心を)

ところで、高気圧の風の吹き出しは北半球では時計回りですが、低気圧への吹き込みは反時計回りですよね。これは、低気圧に大気が収束する際に右向きに回転するため、中心部にある空気塊を、ちょうど独楽を回すように、反時計回りに回転させているらしい。

まあ、いろいろ疑問は尽きませんが、ヨットはお天気と切り離せませんからね。これを機会に、海洋気象について、もっと勉強してみようかなと思いました。

その他、2日目の演習では、実際に起こった海難事故について、いろいろな角度から検討してみたり、気象庁が公表している地上天気図、高層天気図を使って、24時間後、48時間後の天気を予測してみたりと、CONコースもそうでしたが、大変実践的で、内容の厚みのある講習でした。

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ワークショップで使った高層天気図

これは演習で使った高層天気図。上空の寒気の状態と上空への上昇気流の有無を天気図から読み取って、今後の天気を予測します。この日は、上空に強い寒気が流れ込んでいるので、大気が不安定に。夜半には雨となり、翌朝まで続きそうでした。

そう言えば、観天望気は、割とあっさりと。もう少し、雲の見分け方と天気との関係なんかを演習でやるのかと思っていたのですが・・・。

修了試験は、80問くらい。合格ラインは8割で、結果は、6問間違えての、何とか合格となりました。時間は2時間あったのですが、私は、それでもギリギリまでかかりました。もっと早く終わる方もきっとおられると思います。

ともあれ、一夜漬けで苦労しましたが、合格できて良かったです。次は「CEN 天文航法コース」(ASA 117, Basic Celestial Endorsement)を受講しようと思うのですが、このコースは土日を3週つぶすので、なかなか負担が大きい。天文ファンなので、大変興味はあるのですが、まだ決心がつきません。

今回も、CONコースと同じ、B先生でした。先生は、気象予報士の資格も持っておられます。青木校長の持論でもある「荒天を(むやみに)怖がらず、気象をよく知り、セーリングに利用する」というポリシーを強く感じた講座でした。

一緒に受講された、田尻マリーナに自艇を艇置しておられるMさん、青木ヨットに入社された校長のご子息Yさん、東京校のインストラクターAさん、皆さん大変お世話になりました。特に、海難事故をテーマにしたゼミ形式の討論の際には、Aさんの問題の整理のされ方に関心させられました。皆さん、また、いつかご一緒することがありましたら、どうぞよろしくお願いいたします。

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お、大気が不安定になってきたぞ

(おまけ)

帰り道。高速を飛ばしていると、突然、あちらこちらに雨雲が降りてきて、冷たい雨が降り出しました。ああ、いよいよ強い寒気が南下して、大気が不安定になってきたぞと、ワークショップを思い出しながら、自分で天気を予測できた喜びをかみしめての帰路となりました。おしまい。

 

<以下、講座内容など>

 

ご興味のある方は、青木ヨットスクールのホームページをご覧くださいね。

ASA青木ヨットスクール

 

マリンウエザー・コースの目標

ヨットの航海に必要な、風を中心とした気象情報の分析・予報ができること。その分析と予報をヨットの航海に利用することができるようになること。

 

【MWX 5つの効果】

  1. スキッパーとして、天候の予測と評価ができるようになる。
  2. その結果、より快適なセーリングができるようになる。
  3. 危険な天候状況を、回避できるようになる。
  4. 危険な天候状況から、より安全な状況へ向かうことができるようになる。
  5. ヨットレースでは、戦略的なコース選択ができるようになる。


マリンウエザーコースのプログラム

<1日目>

1.気象・海象の知識

  •  天気を構成する要素
  •  風はどのように吹くか
  •  波高(有義波高)について
  •  低気圧と前線
  •  潮汐・潮流・海流
  •  霧

2.気象情報の見方

  •  天気図の種類と見方
  •  天気図記号
  •  天気図パターン

3. 荒天・嵐への対処

  • 荒天準備
  • 台風避泊の失敗から学ぶ

<2日目>

4.気象情報の入手と活用

  • 海上警報の種類と発表基準
  • 情報の入手先

5.観天望気

  • 雲とその意味
  • 前線の通過

6.悪天候による海難事故例の演習

7.マリンウエザー・テストと評価

 

 

 

ASA 119, Marine Weather Endorsement カリキュラム(機械翻訳

 ↓

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